ピアニストを笑え!
Posted 2011-11-04
山下洋輔。はじめてこの本を読んだとき著者が何者かは知らなかったが、後にピアニストだと知った。ジャズピアノと称されるが、私は彼の音楽をジャズと呼ぶ自信がない。と同じくこの本をエッセイと呼ぶには面白すぎる。「ぎゃははは!なんだ、これは!」。このピアニストが物凄いものに出会ったときの反応がゲラゲラ笑いだ。この笑いが彼の音楽と言葉なのだ。トカゲ頭の赤ん坊もボウズ頭のアーティストも、笑う能力に変わりはない。私は、仏教美術でも現代アートでも笑い、ジャズだかエッセイだか知らんが、山下洋輔を笑う。