パリの胃袋
Posted 2015-11-22
エミール・ゾラ(朝比奈弘治=訳)。私は一度だけパリに行ったことがあります。2009年の春のことです。一番の思い出は、どのカフェのメニューにもある「クロック・マダム」という料理です。フランス語を解せない私は、馬鹿の一つ覚えで、毎日の昼に食べました。同じ料理ですが、カフェ毎に差異がありました。パリを離れる最後の日に、私の口に一番合った【Cafe Ruc】のクロック・マダムをもう一度食べました。ルーブル門前のこの店のテラス席で満足してうっとりするのが、ゾラから学んだ私のパリの胃袋です。