版画制作室 Category

私のアトリエのひとり言を綴ります。旧作新作の元ネタバレの自白調書です

地獄草紙 PUNK囃子

投稿日 2011-12-02 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

12世紀の日本で創作された地獄草紙。1970’sに発生したPUNK ROCK。それをカバーしたGUNS N’ ROSES。これらの作品メッセージの一致から想を得て、鬼をテーマにした版画連作を制作し・・・・[続きを読む]


鬼神蛮道図

投稿日 2011-10-28 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

この国には、昔、鬼がいました。現代にも、節分に豆で追われる鬼、祭礼に太鼓を叩く鬼、厄除けの鬼瓦など、鬼は細々と生息しています。この鬼達が、国の中央で跋扈した時代がありました。奈良京都の寺院には、仏教によって表現された鬼が・・・・[続きを読む]


鬼の手の3コード

投稿日 2011-09-30 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

「音に聞えし羅生門、さてまた聞えし大江山、鬼神が住んでわざをなす」と謡われた鬼が、渡辺綱の剣の一太刀で手を斬り落とされる。「斬つたる鬼の手を取りて見れば、漆にて塗つたる如くに真黒なるしかり毛生ひ、指三つある手」であったと・・・・[続きを読む]


大衆割烹あら川

投稿日 2011-09-24 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

富山駅前の大衆割烹あら川。1999年以来、私の版画作品を店内のあちらこちらに置かせていただいている。常設展示といえば聞こえはいいが、毎晩酔眼に作品がさらされている。ここは画廊ではなく飲み屋なので、作品をさらす方も気楽であ・・・・[続きを読む]


旅のあとさき

投稿日 2011-09-02 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

「その頃も旅をしていた」と、はじまるのは開高健の小説です。私も旅をします。旅にでると、アトリエの軟禁生活から解放されて、制作中は見えなかったものが見えてきます。車窓に流れる明るい風景、明滅する見慣れぬ街の灯り、気の遠くな・・・・[続きを読む]


IT’S ONLY ROCK’N’ ROLL

投稿日 2011-08-12 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

京都の三十三間堂に入ると、最初に雷神がいます。長い長いお堂の最後に風神がいます。この遠く離れた二つの鬼神を一つの版画のなかに収めると、何が起こるのかと新作に着手しました。風神と雷神が近付くと、もくもくと入道雲が立ちあがり・・・・[続きを読む]


鬼は、ROCKである。

投稿日 2011-08-05 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

私の版画制作室に、鬼が発生しました。それも単体ではなく群生しはじめたようです。以前から仏像の殿堂へ足を運ぶ度に、天部の足元にうずくまる鬼や、五重塔の五層四隅で屋根の重みに耐える鬼たちの存在は気になっていました。今度、「風・・・・[続きを読む]


LIVE ! LIVE ! LIVE !

投稿日 2011-07-15 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

私の作品制作の原動力となっているのは、Rock Concertの体験です。私も多くのRock Concertの観客の一人でした。数ヶ月前にチケットを買い当日を待ってゲートをくぐりました。スタジアム、野外、ホール、ライヴハ・・・・[続きを読む]


大仏にブルースを

投稿日 2011-07-08 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

盧舎那仏(るしゃなぶつ)は大仏の正式名称です。東大寺が有名ですが、私の作品の題材は唐招提寺の盧舎那仏から得ました。東大寺より小振りな唐招提寺の大仏です。私は何度も見るうちに、中空に大仏が浮かぶ、千年前の制作意図を感じまし・・・・[続きを読む]


33回転の宇宙

投稿日 2011-06-24 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

昔、音楽は直径30cmのLPレコードに収録されて、世界の隅々に届きました。この円盤が1分間に約33回の速度で回転すると、そこに音楽が鳴りました。私も、世界の片隅で33回転の音楽を、全身に浴びた一人です。宇宙のように広大な・・・・[続きを読む]