版画制作室 Category

私のアトリエのひとり言を綴ります。旧作新作の元ネタバレの自白調書です

旅のあとさき

投稿日 2011-09-02 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

「その頃も旅をしていた」と、はじまるのは開高健の小説です。私も旅をします。旅にでると、アトリエの軟禁生活から解放されて、制作中は見えなかったものが見えてきます。車窓に流れる明るい風景、明滅する見慣れぬ街の灯り、気の遠くな・・・・[続きを読む]


IT’S ONLY ROCK’N’ ROLL

投稿日 2011-08-12 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

京都の三十三間堂に入ると、最初に雷神がいます。長い長いお堂の最後に風神がいます。この遠く離れた二つの鬼神を一つの版画のなかに収めると、何が起こるのかと新作に着手しました。風神と雷神が近付くと、もくもくと入道雲が立ちあがり・・・・[続きを読む]


鬼は、ROCKである。

投稿日 2011-08-05 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

私の版画制作室に、鬼が発生しました。それも単体ではなく群生しはじめたようです。以前から仏像の殿堂へ足を運ぶ度に、天部の足元にうずくまる鬼や、五重塔の五層四隅で屋根の重みに耐える鬼たちの存在は気になっていました。今度、「風・・・・[続きを読む]


LIVE ! LIVE ! LIVE !

投稿日 2011-07-15 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

私の作品制作の原動力となっているのは、Rock Concertの体験です。私も多くのRock Concertの観客の一人でした。数ヶ月前にチケットを買い当日を待ってゲートをくぐりました。スタジアム、野外、ホール、ライヴハ・・・・[続きを読む]


大仏にブルースを

投稿日 2011-07-08 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

盧舎那仏(るしゃなぶつ)は大仏の正式名称です。東大寺が有名ですが、私の作品の題材は唐招提寺の盧舎那仏から得ました。東大寺より小振りな唐招提寺の大仏です。私は何度も見るうちに、中空に大仏が浮かぶ、千年前の制作意図を感じまし・・・・[続きを読む]


33回転の宇宙

投稿日 2011-06-24 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

昔、音楽は直径30cmのLPレコードに収録されて、世界の隅々に届きました。この円盤が1分間に約33回の速度で回転すると、そこに音楽が鳴りました。私も、世界の片隅で33回転の音楽を、全身に浴びた一人です。宇宙のように広大な・・・・[続きを読む]


ノミと木槌

投稿日 2011-06-10 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

10年振りの彫刻制作のため、道具箱の底から叩きノミと木槌を取り出しました。版画の制作は繊細な彫刻刀で板を彫ります。彫刻の制作は木肌にあてたノミを木槌で叩いて刃をくい込ませ、木塊から作品をえぐり出します。これは作っているん・・・・[続きを読む]


彫刻制作

投稿日 2011-06-03 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

久し振りに彫刻を制作します。10年前までは木彫刻と木版画を並行していたのですが、近年は木版画を専攻していました。久し振りに彫刻を作ろうと思ったきっかけは、去年の9月に奈良国立博物館の「仏像修理100年」記念展を見たことで・・・・[続きを読む]


菩薩 in France

投稿日 2011-05-27 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

5月中旬、フランスのヴァレリー・ドゥニオさんからメールが届きました。彼女のアイディアから、私の作品の紹介がフランス語のWEBに掲載されました。掲載された作品は左の画像、その掲載URLは下記です。Merci, Valéri・・・・[続きを読む]


はじまりの終わり、終わりのはじまり

投稿日 2011-05-05 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

7回目の新作個展を前に、作品の梱包発送を済ませた私の版画制作室は、年に一度の大掃除です。世間の暦とは別の時間が流れる版画制作室では毎回の新作個展を前に、新年を迎える大晦日のように大掃除をします。今回も四天王の制作目的で東・・・・[続きを読む]