
私は、なんでも捨てます。捨て捨て大魔王、片付けの鬼です。作品の制作のために集めた資料も、作品が完成すれば捨てます。集めた資料から吸収できたことは、作品へ注入したと考えるからです。後日、もし捨てた資料が必要となれば、記憶か・・・・[続きを読む]
西藤博之公式サイト
私は、なんでも捨てます。捨て捨て大魔王、片付けの鬼です。作品の制作のために集めた資料も、作品が完成すれば捨てます。集めた資料から吸収できたことは、作品へ注入したと考えるからです。後日、もし捨てた資料が必要となれば、記憶か・・・・[続きを読む]
ジョン・ダン(1572-1631)の詩を彫っています。この詩を筆写したのは2005年2月18日です。私のスケッチブックに日付けが残っていました。詩を筆写したのは友人の弔辞のためです。和紙に毛筆で書いた詩は、友人と共に灰に・・・・[続きを読む]
T. S. Eliot 『The Hollow Men』。今、私の手元にある岩崎宗治訳では「空ろな人間たち」です。今年の冬から春にかけて、私は盧舎那仏の版画を制作しました。この版画の制作中に私のベースになったのは、映画・・・・[続きを読む]
三年前のあのとき、盧舎那仏をつくろうと思ったとき、私がこの大仏に内蔵させるモチーフは野外コンサートに集うオーディエンスでした。私は、神部衆にしろ菩薩にしろ、または鬼にしても、音楽のプレイヤーをモチーフにして版画をつくって・・・・[続きを読む]
2011年3月。日本。私は忘れていません。三年前に私は思いました。盧舎那仏をつくる時だ。約千年前に、同じようなことが日本で起りました。その時に東大寺の大仏が建立されました。2011年3月まで、私は東大寺の大仏を軽視してい・・・・[続きを読む]
コンラッド(黒原敏行=訳)。この小説を読むきっかけになったのは、映画の『地獄の黙示録』の原作と知ったからです。映画は長編ですが、原作は中編です。この中編小説を映画化するには、長い長いフィルムを必要とした、濃い濃い原作小説・・・・[続きを読む]
「酒は呑め呑め、呑むならば、器をつくれ!」。これが鬼の掟です。 桜咲く季節を迎えました。今年も個展の準備です。去年の個展に引き続き、木彫りの酒器を展示及び画廊内の酒盛りに使用する予定です。個展の詳細については後日ご案内し・・・・[続きを読む]
来日中のローリング・ストーンズに祝意を表して、赤鬼Tシャツを制作しました、というのは嘘です。これは、駒沢ひろの亭で制作したTシャツの赤バージョンを新宿ゴールデン街の深夜プラス1が新たに制作したものです。こうして作品は作家・・・・[続きを読む]
私の版画制作室の新しい道具を紹介します。電動の鑿と電熱の焼印です。木版画の制作ではなく木彫刻の制作で使う道具です。大好きなジミ・ヘンドリックスの最後のアルバムタイトルを借りて、2014年の私のアトリエをエレクトリック・ウ・・・・[続きを読む]
中上健次。この本の内容とは関係ありませんが、私は今年49歳になります。この本のタイトルを借りて、四十九歳の地図を広げてみましょう。四十九歳の地図の中心には、十九歳の私がいます。30年前の地図を継ぎ足し継ぎ足し拡大した四十・・・・[続きを読む]