
吉本隆明。著者自身のあとがきによると、「簡単にいえば一冊の書物を読むごとに書評を書いた。そして積みかさねているうちに、一冊の本になるほどの量になった。それだけのことになる」。20年前に出版されたこの本を買った私は、目次に・・・・[続きを読む]
西藤博之公式サイト
吉本隆明。著者自身のあとがきによると、「簡単にいえば一冊の書物を読むごとに書評を書いた。そして積みかさねているうちに、一冊の本になるほどの量になった。それだけのことになる」。20年前に出版されたこの本を買った私は、目次に・・・・[続きを読む]
今宵はハードボイルド明月 会長を偲ぶ夜 われら万障くりあわせ 深プラで独り酒をのむ 井伏鱒二の詩『逸題』の替え歌です。深プラは今でもあるが会長はもういなくて、かつて会長に店を追い出されて見上げた夜空には、ゆで卵のような月・・・・[続きを読む]
近藤喜博。私は去年の夏にこの文庫本を買いました。それ以来この本を読み重ねて鬼の版画や彫刻を制作しつづけています。仏像を底本に作品制作する場合、仏の姿勢や手の印形は様々な意味を帯びているため、制作に知性が求められます。鬼の・・・・[続きを読む]
ベン・シャーン画集。私の本棚に並ぶ少ない画集の一つ。正規な美術教育を受けていない私は、自分の制作する木版画や木彫刻の外は美術用語もよく知りません。美術流派の系統も整理して理解していません。そんな私が好きな画家の絵がこれで・・・・[続きを読む]
西村健、『内藤陳 最後のロングインタビュー』。私は日本冒険小説協会の会員です。私は今も昔も美術の団体や会派には所属していませんが、美術に手を染めるずっと前から、内藤陳会長の下に集う会員の一人です。会の門を叩いた時のことは・・・・[続きを読む]
ロバート・ヘンライ(野中邦子=訳)。去年の夏から明けても暮れても作品制作。新刊を読む楽しみもない日々を過ごしてきました。その秋に手にした本。作品制作に没頭していると、人と喋ることをすっかり忘れてしまいます。うっかりすると・・・・[続きを読む]
昨年の個展の後、私は一念発起しました。作品制作の量についての決意です。今後は1カ月に1作の新作制作ペースを続ける。これを最低の制作量ラインに引きました。私の版画制作の場合、下絵、彫り、刷り、の全工程が含まれます。できるか・・・・[続きを読む]
チャールズ・M・シュルツ(谷川俊太郎=訳)。1950年から50年間連載された新聞4コマ漫画。この作家の線、画面構成、テーマ、キャラクター、そしてオチ等、英語の基礎勉強と共に学ぶところが大きい本の第一巻。哲学的な考察も内蔵・・・・[続きを読む]
1985年7月13日。ロンドンとフィラデルフィアで同時開催されたコンサートの写真集。この本は£7.95 net in UK only。東京のどこかで買ったはずだが、定かに覚えていない。当時、私は東京都北区赤羽の4畳半のア・・・・[続きを読む]
池波正太郎。食いしん坊の私は、この本を手本に旅先で食べ歩いたことがあります。しかし、この本に書かれるのは情景です。食卓は並べられる料理よりも、並ぶ顔々の情景だと思います。そこで私の食卓の情景を並べます。東京のトンカツ、熱・・・・[続きを読む]