Blog Category


維新における福沢の選択

投稿日 2011-04-15 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

藤田省三。著者の生前に編まれた著作集の一章。幕末戦乱の中、唯一つ、福沢の塾だけが書を読み文明を議論していたのは何故か、と始まるわずか7ページの考察。この著者が7ページに結晶させた思想を、わたしが要約できる筈はない。わたし・・・・[続きを読む]


制作のネタ開帳

投稿日 2011-03-25 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

制作のネタを開帳します。アトリエ内にちらばっている資料の一部を公開します。 「LET IT B」制作中に聴いている音楽は、主に4枚のAlbumです。 ・LET IT BE ・The Baetles/1962-1966 ・・・・・[続きを読む]


光背のなかで

投稿日 2011-03-18 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

  「人間の言葉は、目の前に広がる沈黙を乱すことができない」 ジョルジュ・バタイユ  2011年の大地震に寄せて、1999年制作の版画より、黙祷・・・


清陰星雨

投稿日 2011-03-05 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

中井久夫。精神科医が日常から世相までを丹念に綴るエッセイ。1990年から12年間、神戸新聞に年4回連載された。この著者の静かな語り口を読むと、精神科の臨床カウンセリングを受けているような安らかな心地に包まれる。「癒し」と・・・・[続きを読む]


制作のコンセプト

投稿日 2011-02-26 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

『Lennon-McCartney』 より。 I wake up to the sound of music  Mother Mary comes to me  Speaking words of wisdom  Let・・・・[続きを読む]


制作中の覚え書

投稿日 2011-02-18 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

加藤周一 『芸術の個性と社会の個性』より。 ●みずから絵を描くためには、みずから絵を評価しなければならない。画家が古典を必要とするのは、古典を模倣するためではなく、絵画を定義するためである。彼らは、彼ら自身の時代を無視し・・・・[続きを読む]


只今、制作中!

投稿日 2011-02-13 Tagged As: | Categories: Blog, 版画制作室

次の個展に向けて、只今新作版画を制作中です。まだ詳細は発表できませんが、今は制作で精一杯です。いつも思いますが、新作の制作は初登頂の登山のようです。登ったことがないので、ルートもわからず地図もなく、手がかりもない岩壁を前・・・・[続きを読む]


青べか物語

投稿日 2011-02-11 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

山本周五郎。作者は昭和初年、千葉県浦安町に数年住んだ。その経験を元に30年後に書かれた、ノン・フィクションに見せかけた精巧なフィクション。この小説には濃厚な経験の気配はあるが、作者は大声で叫ばない。文章の背後、人形芝居の・・・・[続きを読む]


さざなみ軍記

投稿日 2011-02-05 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

井伏鱒二。寿永二年七月、平家一門は六波羅に火をかけて都落ちした。そのとき、平家某の一人の少年が書き残した陣中日記。これは架空の物語。著者が平家落人の古記録を掘り起こして、行間に実感のある描写を充填した小説版「平家物語」。・・・・[続きを読む]


眠くて死にそうな勇敢な消防士

投稿日 2011-01-29 Tagged As: | Categories: Blog, 本棚

アルベルト・モラヴィア(千種堅=訳)。10億年前のブラジルで森の消防団が結成された。ナマケモノ、モグラ、モルモットなど、ぐうたらばかりの消防団。のろまなナメクジの報で火事場に急ぐ?眠くて死にそうな消防士のゆく先には、の表・・・・[続きを読む]