
アレッサンドロ・バリッコ(草皆信子=訳)。ホメロス作の古代ギリシア語を、著者が現代イタリア語の朗読劇に改変して、さらに現代日本語に訳した本。著者の前書によると「使っている煉瓦はホメロスのものだが、出来上がった壁は」200・・・・[続きを読む]
西藤博之公式サイト
アレッサンドロ・バリッコ(草皆信子=訳)。ホメロス作の古代ギリシア語を、著者が現代イタリア語の朗読劇に改変して、さらに現代日本語に訳した本。著者の前書によると「使っている煉瓦はホメロスのものだが、出来上がった壁は」200・・・・[続きを読む]
ボルヘス(土岐恒二=訳)。アルゼンチンの図書館長ボルヘスの幻想小説。主人公はローマ軍団の司令官。西暦3世紀、彼は砂漠のかなたに伝説の不死の人々の都を発見するため出発する。やがて不死の人々の都にたどりつき、そこで古代ギリシ・・・・[続きを読む]
中島敦。三蔵法師と悟空、八戒、悟浄の冒険物語を、カッパの悟浄が独白で語る短編。のろまで愚図な悟浄が、自己及び世界の究極の意味に就いて、悩み迷い、遍歴する。あるとき彼の苦悩の前に菩薩が現れ得度し給う。「世界は、概観による時・・・・[続きを読む]
吉田健一。飲み、食べ、また飲む、飲食にまつわる随筆。あれが旨かった、これは旨いと云うようなグルメ本ではない。この本を読んで勇んで出掛けるのではなく、ふらりと立ち寄って巡り合った口福に感動したとき、ああ、吉田健一の本にあっ・・・・[続きを読む]
『 田家春望 』 高 適 出門何所見 ウチヲデテミリヤアテドモナイガ 春色満平蕪 正月キブンガドコニモミエタ 可歎無知己 トコロガ会ヒタイヒトモナク 高陽一酒徒 アサガヤアタリデ・・・・[続きを読む]
ルイス・キャロル(高橋康也・迪=訳)。1865年の初版以来、世界中の読者の想像力を刺激してやまない物語。わたしもこの本からインスピレーションを受けた一人。1999年の正月、干支の作品制作を思い立ち、「くわばら、くわばら、・・・・[続きを読む]
わたしが高校生の頃、当時の週刊プレイボーイに連載された開高健のライフスタイル・アドバイス。連載当時も愛読していたが、単行本として出版されてすぐに買って熟読した。この本は1984年の初版本である。この本を契機として、開高健・・・・[続きを読む]
わたしは本をよく読みます。古今東西、ジャンルを問わず、読みたいと思った本を読みます。小説、詩歌、随筆、日記、思想、評論、哲学、童話、古本と新刊、なんでも読みます。わたしの本棚に美術書は少数派です。思うに、読書は創作の基礎・・・・[続きを読む]
彫ったり刷ったりする前に版画の絵を描きます。いわゆる下絵です。彫りや刷りは版画をどう作るかの過程ですが、まずは何を作るかが問題です。わたしは下絵の描画に最も時間を費やします。音楽に例えると、版画の彫りや刷りは演奏、下絵描・・・・[続きを読む]
木版画は版木を彫った後に紙に刷って完成です。刷る道具は画像のバレンです。円形に編み込んだ縄を竹皮でつつんである道具です。これでゴシゴシと手で刷るわけです。紙は厚手の和紙、絵具は墨を使っています。わたしは彫った版木を銀塩写・・・・[続きを読む]